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「心入れ」 リエゾンピュア婚活プログ 
2014/11/20, 01:29 PM -

突然の訃報にとても悲しみでいっぱいです。

2014年11月10日、俳優・高倉健さんが亡くなられたことが18日に発表されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

私と高倉健さんとの出会いは、中学生の頃、街外れの場末の寂れた映画館での、リバイバル上映でみた1961年作の網走番外地..強烈な印象で、ポケットに手を入れて、ちょっと首を傾けて、ぼそぼそっと話す、その背中の哀愁と切れ味の良い眼力、そして、あの独特の九州訛り。

その後の作品も、極道ものの映画を大半みました。映画館を出る時、自分自身が肩で風を切って歩いていた...あの頃を想いだします。

高倉健のエッセイに、「心入れ」という表現があります。

ある高級料亭で、聞かないのに、このお料理は琵琶湖のしじみです....高倉さん曰く、
「聞いてねえよ」 何も言わなくとも、人が心を込めてくださったのは、受ける側もわかります。受けた側も何も言わずに、心で感謝している...それが日本人の文化だ。
この言葉に感動しましたし、

この歳まで、人生突っ走って来たけれど、なぜなのか...
あなたに褒められたくて、と母上への気持ちを綴ったエッセイは、誰しも心を打たれたと思います。

高倉さんの生きた青年期、そして福岡の中間市の出身、当時は、皆貧乏で、食う為に這い上がってきた時代ですよね。
生き様といい、見事に高倉健を演じきったプロ意識も、私たちは見習うべきところがたくさんあるように感じます。

我儘をいい、人に優しくする事もできず、自分の利益のみを追求して、紳士面しているたくさんの卑怯な大人達を、子供ながらに、不条理を感じた頃でもありました。

「心入れ」

人との出会いは大切にしたいと、我ながら反省します。もっと優しく、おおらかでありたい。何も言わなくとも、他者への気配りは伝わるものだと感じます。
私も、もっとしっかりとした大人になろう...と、
出張先の新幹線の中で、ちよっと涙ぐみました。

高倉健さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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