平成時代は、昭和型の結婚観の崩壊を予感していましたが、令和になって、また別の意味で、ウイズコロナ・・アフターコロナ・・と、少し状況が違っているように感じます。
昭和のバブル全盛期には、仕事の出来る高収入の男性と、入社間もない20代の女性との社内結婚も多く、よく結婚式に招待されて上司が祝辞を述べて・・など普通の光景でした。また、大半の女性は専業主婦を志向し、特に大手金融、ディベ、ゼネコン、商社などはバブル景気の花形でした・・
平成に入り、バブル崩壊から、今迄当たり前のように信じていた結婚への方程式は簡単に崩れていきました。失職に非正規雇用、収入が減って、男性が外で働き女性が家事や育児をするという結婚の形態が成り立たなくなっていった最初の試練でしたが、その後のリーマンショック、天災・・と都度、結婚や家族を取り巻く環境や意識、価値観は大きく変わり、平成から令和にかけて、女性にとって、結婚する事、子供をつくって育児のために仕事を辞める事は、非常にリスクの高い時代となってきたように思います。
そして、結婚は当たり前でなく、人生の投資対象のように、異性を吟味・選良して晩婚化にさらに拍車がかかっていく・・まさに、結婚は経済活動そのもの。そして、この10年の間に膨大な婚活マーケットが形成されてきたように感じます。つまり結婚の経済価値が可視化されて、株価チャートのように結婚へのハードルが上がっていっていく・・という悪循環が結婚難や結婚放棄、さらに離婚へ繋がっていったように感じます。
昭和型の結婚や夫婦のあり方も否定しません。現実に「専業主婦」が良い、専業主婦になってほしい、という方も世代を超えて2~3割いらっしゃいます。一方で性別での役割分担ではなく、価値観や能力による役割分担を希望する男女も増えていく中で、家族の姓の問題や夫婦別姓など、さらに多様な価値観がまた結婚を難しくしている側面も感じています。
結局、昭和型から平成移行期、そして令和と確実に結婚を取り巻く男女の意識や価値観は、より混沌として結婚できない男女を大量生産する中で、誰もが答えを見いだせない状況にあるように思います。
2020年8月・・
ウイズコロナ・・アフターコロナ・・が日常になってきた現在、少し今迄とは違った感触を感じています。
今月成婚されたカップルとのお話で
44歳女性(メーカー)
「一人でも生きていける、でも二人ならもっといいね・・」
48歳男性(製薬関連)
「リモートで仕事をしてく中で、キャリアに固執する自分に疲れた・・」
42歳女性(専門商社)
「悩んで泣きながら結婚を決意した。一緒に居たいから・・」
50歳男性(金融関連)
「私を紹介下さってありがとうございます・・」
33歳女性(銀行証券)
「理想や見栄、憧れよりも大切な温もりを感じた・・」
38歳男性(内科医師)
「早く家族が欲しい。子供も欲しい。一緒に育てたい・・」
28歳女性(サービス)
「無理をせず、今、享受できる幸せを掴みたい・・」
33歳男性(ゼネコン)
「お会いした日に結婚したいと思った・・」
相変わらず、男性は朴訥としていますが、
女性の言葉には、ある種の重みを感じて感銘しました。
何となく心を打った「言葉」を列挙してみました・・
皆さん、何か感じる部分はありますか?
あきらかにコロナ禍の中で、結婚観の新たなステージが始まった・・って感じたのは大袈裟でしょうか?
成婚のご挨拶に来社された後、帰り際の皆さんに、「幸せになってね」と、お声をかけた時の、皆さんの「はい」が、私はとても嬉しいです。
リエゾンピュア銀座
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